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若者による社会保障のブログ

ニュースで見るけど難しくてよく分からない社会保障を少しだけ噛み砕いていくブログです。若者目線で綴っていきます。

長谷川豊さんのブログ記事に思うこと、自業自得で病気になった人をどうするか

最近、長谷川豊さんのブログが、物議をかもしてましたね。

 

僕はいつも明快に世を切っている記事について、いつも楽しく拝見させていただいていたので、ちょっと残念な所もあるのですが、、

 

物議をかもしているのは、「自業自得で人工透析になった人」についての記事でした。

 

【記事】
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/48520881.html


長谷川さんの記事の内容をかいつまんで言うと、

人工透析になってしまった方のうち、そもそも自分の生活習慣が悪く、糖尿病にり患したことが原因の人が結構いる
・しかも、人工透析の方は、年間500万円の医療費がかかるといわれている
・日本の医療保険はその大部分を保険料や税で賄っており(当事者の負担はかなり少ない)、しっかり健康的な生活をしている人の保険料で賄われている・・おかしい!
・自業自得で病気になった人は、全額自己負担で医療費を賄うべきではないか・・


というようなものかと思います。


確かに、ずっと健康的な生活をしている人ばかりが保険料を払って、自堕落な生活で最終的には肥満や病気になってしまった方が
みんなが払ってくれた保険料を消費する、、という構造はおかしい、というのは、僕としても分かりますので


ここでは、長谷川さんのいうことを、どうしたら実現できるのか、少し考えてみようかと思います。


長谷川さんが言っていることは、自業自得で病期になった人については、保険給付をしない、ということですね。

 

僕たちが、医療機関でいつもお金を払っているのは、実は、本当にかかっている医療費の3割程度です。


例えば、コンタクトを買いに眼科にいくと、大体500円くらいの支払いですみますが、実は本当は医療費が1500円かかっています。残りの1000円がどこからでているのかというと、みなさんいつも給料から天引きされたりしている保険料のプール金からでているのです。


長谷川さんの主張は、自堕落な生活をしている人は、ここでいう、本来500円ではなく、1500円払え!みんなのプール金を使うな、ということです。


少しマニアックな話になりますが、例えば、けんかが原因で発生したけがについては、実は健康保険がおりません。それは自業自得だからです。


健康保険は本来的に、偶然、病気やけがになってしまう、というリスクに対処するため、みんなでお金をプールしておいて、困った時に、助け合おうね、という制度です。


例えば、けんかなんかで怪我をされたら、「そもそも、けんかなんかすんなよ」となってしまうので、保険給付がおりないということになります。個人的には、今回の自業自得の話も、この「けんかの自業自得」を制度的に拡張するものだ、ということで、できなくはないのでは。。と思っています。


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ここからは、もしこの自業自得の人を保険給付しない、という制度をつくるとした場合、どういう課題があるか妄想してみました。

ですが、気になる点が2点くらいありますね。。


①自業自得か否かを立証できるか


けんかで殴られてけがをした。これは、原因と結果がはっきりしていますよね。
ですが、暴飲暴食・運動しないで、人工透析になった。これって原因と結果がはっきりしているのでしょうか?

 

僕は医者ではないので、自信をもっていえないのですが、暴飲暴食・運動不足をしている人は、人工透析になる可能性が高まる。ということは多分言えそうです。

 

ですが、暴飲暴食・運動不足の人が人工透析になった場合、人工透析となった原因が「暴飲暴食・運動不足」である、と言えるのでしょうか。

 

人口透析になる理由というのは、多分いくつかあって、先天的なもの・体質的なものが原因になりえると思います。

 

もし、暴飲暴食・運動不足の人が人工透析になったとして、その本当の原因が体質的なものだったら、どうでしょう。

 

僕は、そういう場合は、保険給付をすべきだと思います。

 

なぜなら、その人は、生まれつきの「偶然」人工透析になりやすい体質で、そのせいで、病気になってしまったからです(保険給付の原則は、「偶然」病気になるリスクをみんなでシェアするものですよね)。


今の医学で、この人は自堕落な生活が原因、この人は先天的な原因、とすべて分けることはできるのでしょうか・・という疑問。(できたらすみません・・・><)

 

②自堕落な生活をしている人って誰?


さて、あなたは自堕落な生活をしていますか? と聞かれたら、答えに詰まってしまう人も多いのではないでしょうか。

 

多分わからないとか、人それぞれの判断になりますよね。

 

自分にストイックな人は、毎日ランニングしても、自分はまだまだ、だらしない。。とかいうかもしれません。

 

ですが、保険は法律でルールがしっかり決まっており、どういう時に保険給付をする・しない、ということをしっかり決めとかないといけないので、その「自堕落な生活をしている人」を定義しないといけません。

 

では、一体どんな人なのでしょうか。


タバコを一日ひと箱吸う人? ずっと家にこもっており、運動しない人? 健康診査を受けない人? 肥満になってしまった人?
タバコといっても電子たばこは? 運動しないといっても買い物に出かける人は? 忙しくて健診が受けれない場合は? 肥満の定義はBMIや腹囲(腹の周りが85センチ以上だったらアウトとか。)のどれを用いるの?


とか大量にクエスチョンマークがわきますよね。

ここで申し上げたいのは、「自堕落な生活」というのを定義するのは限りなく難しい。。ということです。うーむ。


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少し妄想してみましたが、長谷川さんの提案の実現は、なかなか難しいですね・・。

うーむ。。

実現が難しいのであれば、こんな不合理な保険制度めー! なりますが、

そもそも、なんでこんな、不合理(に見える)保険制度に、みんな「強制的」に加入する必要があるのでしょうか??

それは、経済学でいう、「逆選択」の話になりますが、またの機会に続きを書いてみたいと思います。