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若者による社会保障のブログ

ニュースで見るけど難しくてよく分からない社会保障を少しだけ噛み砕いていくブログです。若者目線で綴っていきます。

11月11日は何の日?

一昨日11月11日は何の日だったかご存知でしょうか。


そう、ポッキーの日・・・でもあるのですががですが、実は「介護の日」でもあるそうです(はっきりいって知らんがなって感じですが笑)。

 

ただの語呂合わせなのですが、「いい日、いい日」で介護の日ということです。

さて、そういうことなので、今回は介護保険の記事を書いてみたいと思います。


単純に介護保険って何なの??っていう話です。


日本に社会保障制度は、社会保険を中心に出来ています。

 

社会保険というのは、いつも皆さんがやっている、「保険料を払って、その分、いざ困った時は給付を受けてもらう」という仕組みです。

 

具体的には、医療保険(保険料を払わないと全額自費です。)、年金(保険料を納めないと老後にお金がもらえません)、雇用保険(失業などした際に給付が受けられます。)、そして介護保険です。

 

ちなみに、社会保険ではないものの代表例は生活保護制度があります。

 

生活保護は、本当に困った人については、全額税金で生活費の補助をしてあげたり、社会復帰に向けた訓練を行う仕組みです。

これは、みなさんが保険料を納めていようが納めていまいが、関係ないです。本当に困った時に、全員が使える仕組みです。

 

さて、介護保険制度は、この中社会保険の仕組みの中で、一番新しくできた制度です。
2000年から制度が始まって、まだ16年程度しかやっていないわけですね。

 

医療保険は第2次世界大戦前からありますし、国民皆年金(国民全員がなんらかの年金制度に入る仕組みができたこと)が達成されたのも高度経済成長期でしたので、それと比較して若い社会保険ということですね。

 

高齢化の進展や、一人暮らしの増加、核家族化・・などの理由で、社会全体で高齢者の介護を支えようと意思決定されたのが、その時だったそうです。現代の社会保障制度改革で本当に大きな改革だったのではと思います。


介護保険は、介護が必要になった時に、介護サービスをしっかり受けられるように、みんなで保険料を払ってプールしておいて、介護が必要な人に保険給付を行うものです。
例えば、自宅にヘルパーさんに来てもらったり、デイサービスに通ったり、特別養護老人ホームに入所したり、、というサービスが受けられます。

 

介護が必要な人は、市町村の役場に申請して、「本当に介護が必要なのかな?」と認定を受けてもらって、

 

確かに必要そうな人に、ケアマネージャーさんがどういう介護をその人にしてあげるかアレンジして、サービスを受けるような流れになります。

 

ここで面白いのは、医療保険介護保険の違いです。みなさん医療保険を使う時、市町村の役所に申請にいったりしませんよね。また、誰かにどういう治療を受ければいいか、、なんて聞きませんよね。

 

介護サービスは、医療と違って、ヘルパーさんに掃除とか洗濯とかしてもらうこともあるので、誤解を招くかもしれませんが、どのような人でもあれば助けになるものです。
そのため、本当に必要な人に本当に必要な量だけ、サービスが届くように、認定審査やケアマネージャーさんのケアプランの作成があります。

 

医療は、いきなり病気になって緊急的に必要になりますので、病気になってから役所になんていってられないし、医療サービスはどれくらい必要なのかってお医者さんじゃないとわかりません。そのため、介護のようなわずらわしい仕組みはないのです。

 

さて、介護保険の利用状況は、ぐんぐん伸びており、制度発足当初は、3.6兆円くらいの規模でしたが、今は、10.4兆円の規模になっています。わずか15年間です。
この費用の半分くらいは税金で賄われており、また、4分の1強が40~64歳の人から集める保険料、残りの4分の1弱が65歳以上の高齢者からの保険料で賄われています。←なので、40歳未満の人は介護保険料払っていませんよね。40歳になったら払わないといけないのです。

 

そのため、高齢化の進展に伴い、費用がぐんぐん伸びていく中、保険料や利用者の負担が増えるのを抑えつつも、みんなでお金を賄っていく必要があるよね、ということがよく言われています。それが僕のブログでもよく取り上げている気がしますが、お金周りの話です。

 

また、介護サービスの質の話では、「地域包括ケア」という言葉が最近使われています。


なんか難しい言葉ですが、かみ砕いていうと、「お年寄りが高齢者になっても、ずっと今まで住んできた地域で暮らしを続けられるようにしよう。そのために、医師やホームヘルパーさんたちだけでなく、井戸端会議などの地域住民のつながりも使って、高齢者を支えよう。」ということでしょうか。

 

自分が今、高齢者になったと想像してみてください。旦那さんあるいは奥さんは既に亡くなり、息子たちは遠くの町で住んでいます。
働き盛りだった時から住んでいた町で何とか暮らしてきましたが、体が不自由になり、介護が必要になりました。そのため、ちょっと遠くの高齢者施設に入所することにしました・・。

っていうことがありそうですが、遠くのなじみのない施設に入るよりは、出来るだけいつも住んでた町で見知った人たちと一緒に住んでいたいですよね。
その時、信頼できるお医者さんやホームヘルパーさんだけじゃなく、地域の自治会とかに顔出したりして一緒に近況報告とかできた方がいいですよね。
そんな仕組みをこれからはつくっていこうよ、ということです。

 

かつて、日本では「社会的入院」ということがよくあったといいます。今となっては信じられないことですが、高齢者の医療費が無料だった時代がありました。
そうすると、入院は無料です。そのため、お父さんお母さんを家で面倒見切れなくなると、ずーっと入院させる、ということがあったそうです(今も一部あると思います。)。

これを、医療が必要だからということではなく、社会的に面倒みれない・入院していてもらった方がありがたいから、という意味で、社会的入院と言います。

 

入院したことがある人は分かりますが、入院中って、暇ですよね。何も考えずにのんびり寝てれば一日は終わり。お見舞いもこなかったら全然話す機会もない。
このような状況にいると、簡単にいうとぼけます。頭を使わないからそりゃそうだろ、と思います。

 

「地域包括ケア」というのは、その社会的入院の反省というか、反面教師というか、そのような意味合いがあると思います。


家にいれば、朝起きて、今日の朝ごはん何にしようかな、卵でも近くのスーパーに買いに行こうかな、洗い物や洗濯はどうしようかな・・と考えて、ちょっと体は不自由かもしれませんが自分で判断して「主体的に」行動しますよね。そのように生活できる高齢者を増やそう!というのが、介護サービスのあるべき姿だと思いますし、行政もそれを目指しているのですね。

 

よく、日本の医療介護政策を誰かが論じるときに、「2025年」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 

2025年は何かというと、「団塊の世代がみんな後期高齢者(75歳以上の高齢者)となる年」です。

 

75歳以上になると、統計的に明らかに、一気に介護が必要になる人が増えます。

団塊の世代は人口が多い世代ですね。

そのため、団塊の世代後期高齢者に2025年までの介護保険制度の改革が大事だ!と言われているのです。ちょっと新聞や本屋でチェックしてみてください。

 

脱線しがちでしたが、介護保険についても少しでも関心をもっていただければ。