20代の社会保障のブログ

ニュースで見るけど難しくてよく分からない社会保障を少しだけ噛み砕いていくブログです。若者目線で綴っていきます。

ジェネリック医薬品

最近アレルギーの症状が酷くて、ずっとくしゃみが止まらなかったため、耳鼻科にかかりました。


先生によると、くしゃみが酷くて市販の点鼻薬を多用していたところ、それがかえって、鼻に悪かったということです。


先生はアレルギーを抑える薬を処方してくれ、僕は近くの薬局に行きました。

その際、
「この薬はジェネリック医薬品がありますが、ジェネリック医薬品にしますか?」と聞かれました。

「おっ」と思い、今回のブログのテーマはジェネリック医薬品にしたいと思います。

 

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さて、そもそもジェネリック医薬品って何かご存じですか。
黒柳徹子さんとかが、CMで宣伝していますよね。


ジェネリック医薬品の説明のために、

薬がつくられる過程を見てみたいと思います。


医薬品の開発はかなりの年月がかかる大変な作業です。

 

とにかく多くの基礎研究の段階で試行錯誤して、薬の「もと」を探します。

 

さらに、その薬の「もと」を動物に試して、副作用を確認し、次第に健康な人に試していってと、膨大な試験の繰り返しで、安全性を確保した上で有効成分を発見し、薬をつくっていくのですね。


一つの薬ができるまでは、なんと10年以上かかり、その開発費用も数百億から1千億円かかるそうです。そして、勿論こうした薬については、特許をとって、製薬会社は自社が苦労して開発した薬を独占的に売りまくるということになるのです。

 

さて、そのような特許ですがこれには20年という期限があります。

 

特許が切れると、この知的財産は一般に共有されますので、他の企業が類似薬をつくることができるのですね。


これが、ジェネリック医薬品、またの名を後発医薬品と言います。

また、最初に特許を取って売られていた薬については、先発品とか、先発医薬品といいます。先発品の後に出てくるので、「後発」医薬品というのですね。

 

なお、「ジェネリック」というのは「後発」という意味ではなく、「一般名」という意味です。イメージとしては、広く一般化された(特許が切れて知識が一般化された)ということでしょうね。


ジェネリック医薬品はそのようなことで、安全性・有効性が確認された成分を用いてつくられますので、開発費用が圧倒的に低くなります。開発費は1億円程度といわれています。


その結果、ジェネリック医薬品の特徴は、「効き目は同じ。だけど安い」ということになります。


ですが、先発品と全く同じという訳ではなく、薬に入っている添加物や、カプセルか錠剤かの違いなどはあるのですね。

 

さて、効き目が同じで安いのであれば、多くの人がジェネリックに変えれば、その分医療費は下がります。今、先発品を使っている人が、全部ジェネリックに変えた場合、なんと、4000億円の医療費削減の効果があるというデータもあります。

 

日本は現在の医療費が40兆円でどんどん伸びていく中、予防や健康づくりにより医療費の伸びを抑えようという動きもありますが、いまいちエビデンスが明らかではありません。

これに対し、ジェネリック医薬品の使用促進することは、確実に医療費の削減につながりますので、かなり期待されているのですね。


そんなジェネリック医薬品ですが、日本でも使用割合が実は伸びてきており、政府もその使用割合を80%にするとしています。

※世の中には特許が切れていなくて先発品だけの薬がありますので、これは除いていますので、世の中の薬の80%がジェネリック医薬品になるわけではありません。

 

日本は今、60%くらいですが、アメリカなどの海外と比べて、いまだにジェネリック医薬品の割合がこれでも低いですんので、まだまだ頑張る余地はあります。

 

転換が進まない理由としては、アンケートによると「先発品が使い慣れているから」とか、「効き目や副作用に不安があるから」が多いそうです。


確かに、添加物とかが違っていますので、その結果体質に合わない患者さんもいるかと思いますが、基本的には効き目は同じですので、地道に普及啓発を続けていく必要があるのかな、と思います。


実際に節約にもなり、僕は1か月分のアレルギーの薬をジェネリックに変えたところ、840円くらい安くなりました。

 

ジェネリック医薬品の使用促進に向けては、以下のように、既に多くの取組が進められています。


ジェネリックを積極的に処方する薬局について、診療報酬上の加算を行う。すなわち、収入が多く入るようにすることで薬局に積極的に転換の勧奨をさせる。)


・先発品を使っている人に、「ジェネリックに変えたらこれくらい安くなりますよ」という通知を送る取組をする


・保険証に「私はジェネリックを希望します」という旨の記載があるシールを貼る取組(保険証に貼っておけば、わざわざ言わなくても意思表示できますよね)


さらに、今後は、ジェネリックがあるのに先発品を希望する場合、ジェネリックと先発品の値段の差額を患者に払わせてはどうか、という仕組みも検討されています。

フランスなどではあるそうですが、先発医薬品を使いたければ、その分負担しなければいけないという仕組みです(参照価格制度といいます。)。

 

あの手この手で、ジェネリック医薬品の使用促進が図られていますが、やっぱり意外と知られていませんよね。
機会があれば、ジェネリック医薬品に積極的に変えてみてください!

 

(参考)国の審議会で最近、後発医薬品が話題になっていました。

www.mhlw.go.jp