20代の社会保障のブログ

ニュースで見るけど難しくてよく分からない社会保障を少しだけ噛み砕いていくブログです。若者目線で綴っていきます。

iDeCoを始めようかな。。

最近、よくニュースやCMとかでiDeCo(イデコ)という言葉を聞くことがあります。

 

これは、プライベートな年金、自分で積み立てて運用する年金なのですが、今回はそんな企業年金について取り上げてみたいと思います。

 

年金は、全国民が強制的に加入する公的年金と、企業が福利厚生のために実施したり、個人が自分で積み立てて運用するような私的年金の2種類があります。

 

公的年金は以前の記事でも取り上げましたが、よく、少子高齢化が進展するので、年金制度が破綻し、年金はもらえない、ということが言われますよね。

 

ですが、日本の年金制度はすでに「ない袖を振らない」制度になっています。そのため、年金制度が破綻するということは基本的にないと考えています。(日本全体が経済破綻するようなことがあれば別かもしれませんが。。)

 

その一方、賦課方式として現役世代から高齢世代への仕送りという仕組みになっていますので、①高齢者の平均寿命が延びる、②現役世代のアウトプットが減る、ということがあれば、もらえる水準というのは必然的に下がってきますよね。

 

とはいえ、「死ぬまで一生もらえる」、「高齢にならなくても事故等で障害を負ったときに若くてももらえる」ということは大きなメリットですよね。自分が何歳まで生きるか分かりませんし。このような一生涯の所得保障というのは公的年金の強みです。

 

給付水準の話に戻しますと、現在、サラリーマンとして平均的に保険料を支払い続けた人がもらう年金は、月々15.6万円くらいで、年間では188万円くらいです。

一方、ずっと専業主婦であったような人でしたら、月々6.5万円、年間では78万円くらいです。

 

これくらいであれば、やりくりしつつ暮らしてはいけそうですが、自分の好きな趣味に興じたり、海外旅行にいったり、ということについては少し慎重になってしまいますね。

また、高齢になれば、医療費・介護費もかかってきそうです。

 

このような中、今、私的年金の存在感が増してきています。

公的年金に上乗せする形で、企業年金個人年金を積み立てて老後の所得保障を行うというものです。

 

また、私的年金は働き方の多様化に対応するものです。例えばフリーランスの方であって、企業にお勤めでなければ、その方の公的年金は年金の1階部分のみになるので、上記でいう月々6.5万円の人になります。

このような方にとっても、個人で年金を積み立てるということはメリットがあるかと考えます。

 

はじめのiDeCoについて簡単に説明しますが、これは私的年金の一種で、個人型確定拠出年金(DC)といいます。DCとうのは、Defined Contributionというものであり、毎月拠出する額を予め決めておいて、その原資で資産運用し、その運用益や積立金を原資にして高齢になったとき、年金給付を受けるという仕組みです。

 

そのため、もしiDeCoを始めるとなると、

①毎月どの程度拠出するか、

②その積立金をどの管理機関に任せるか(大手都市銀行や証券会社から選びます)、

③さらにどの金融商品に投資するか、

といったことを決めないといけません。この運用次第で将来的にもらえる年金も変わってくるということですね。

 

国もこのような私的年金を広めようと色々と取りくんでおり、例えば今年から、今まで公務員や専業主婦の方にもiDeCoに入れれるようにしたり、そもそも「iDeCo」という愛称を設けたりしています。

 

個々人としては、高齢期の所得保障ということに加え、メリットとして節税になります。

所得税額は、「自分の所得×税率」で決まりますが、私的年金に掛け金を拠出している場合は、「(自分の所得-掛け金)×税率」となります。例えば、所得税率が20%であれば、その分お得ということです。

これだけ利回りのいい金融資産はそうありません。このように税制優遇という面からも普及促進がされているわけです。

 

ところで、公的年金の支給開始年齢はおいくつかご存知ですか。

 

普通は65歳に設定されているのですが、これを例えば66歳とかに繰り下げるとことができるのです(70歳までいけます)。繰り上げた場合、その分65歳の時にもらう額よりも多くの額が月々入ってくる仕組みであり、最大4割増しになるそうです。

 

例えば、私的年金の活用などで、必要がなければ年金の支給開始を遅らせて、公的年金の所得保障機能を強めるということも考えられます。そのような「つなぎ」の選択肢にもなりえるということも面白いですね。

 

ですが、僕個人としては、そんな老後のことなんて、、という感じで高齢になったときに備えて今から貯蓄するより、今はその分、沢山自分に投資したいという思いもあります。

一方、冷静に考えて見るとお得ですし、現実的に将来のことも見据えないとという思いもあるというこの頃です。加入者数についてもどんどんと増えているようですし・・。

 

今回は、個人型確定拠出年金について触れてみましたが、企業が実施する確定給付年金など他の企業年金もありますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

 

私的年金企業年金の歴史は、1900年代初頭にもさかのぼります。

 

高度経済成長期には、企業が実施する企業年金は福利厚生として、終身雇用制と相まって労働職の確保のため促進されるとともに、企業はその積立金を原資として投資を行ったり日本経済とともに発達してきました。

 

一方で、2000年代の不況により、企業が年金給付に必要な原資の確保が困難になったり、AIJ投資顧問の不正事件(企業から年金の積立金を預かって運用する機関がその資産を消失させた上、粉飾決算をした事件)が起きたりと、その再編が進んでいます。

 

ちなみに、上記の確定拠出年金については、アメリカのシリコンバレーの企業でこれは非常に普及していたものを参考にしたそうです。そのため、アメリカの制度名をとって日本版401Kとかいったりします。

 

アメリカは社会保障について日本ほど手厚くないイメージですが、企業の福利厚生という面で普及していた制度を、日本が参考にするというとのは興味深いですね。