20代の社会保障のブログ

ニュースで見るけど難しくてよく分からない社会保障を少しだけ噛み砕いていくブログです。若者目線で綴っていきます。

幼稚園と保育園

今回は、このブログではあまり触れてきませんでした、子どもの関係の社会保障をネタにしたいと思います。

 

さて、以前、消費税が引き上げられた財源は、全て、将来への借金の返済と、社会保障を充実されることに使われるという記事を書きました。

 

この関係で、昨年の秋、来年10月からの消費税の引き上げ(8%から10%)に合わせて、幼児教育の無償化がされる方針が打ち出されました。

 

3~5歳の子どもの幼稚園や保育園の費用が全世帯で無料になることとなっています。(0~2歳の子どもについては、低所得の方に限って無料)

 

ここで、幼稚園・保育園とありますが、一体これは何が違うのか、ということを今回のテーマにしたいと思います。

 

幼稚園は、小学校のプレスクールであり、法律上も小学校や中学校と同じ、「学校」というように位置づけられています。

明治時代にドイツの制度を参考にして、日本にも導入され、小学校に入る前に通うものとしてできました。はじめは特に富裕層の子どもたち対象でしたが、それが一般の層にも広がってきました。

朝に行って、昼過ぎに帰るというのが一般ですので、幼稚園では子どもを預かってくる時間が少なく、専業主婦のお母さんの子どもが通うのが多いのかと思います。また、3歳以上が入れることになっています。

 

一方、保育園のルーツは、お母さんが働きに出て、その間に子どもを預かる、というのがルーツにあります。例えばイギリスでは工場で働く女性労働者の子育て不安を解消するため、工場の近くに保育園がつくられたりしました。日本でも、明治維新後に同様のものがつくられたり、農業の繁忙期に子どもを預かる場所のようなものがあったそうです。

 

そのため、保育園は教育機関というより、お母さんの代わりに預かっておくとか、面倒を見ておく、といような性格があり、法律上も「学校」ではなく「児童福祉施設」として位置づけられています。

 

実際、現在の制度でも、就労時間が長くて家で子どもの面倒が見られないと認定を受けた家庭の子どもが保育園に入ることとなっています。また、幼稚園と違って、0~2歳の子も入れることになっています。

なお、幼稚園は基本的に入りたければ入れるという仕組みになっています。

 

ただ、実際のところ、幼稚園でも保育園でも同じような、保育や教育が行われているそうです。子どもにとっては、どちらの施設に入ってようが関係なく、その年齢に応じた幼児教育として必要なものは同じですもんね。

 

最近では、共働き世帯が増えてきており、その社会的ニーズにより、保育園の需要が伸びてきております。そして、幼稚園においても長時間子どもを預かってもらうことができるところがほとんどになっています。

 

そう考えると、幼稚園や保育園という仕組みの境界線というのがますます曖昧になってますよね。そのため、幼稚園や保育園を統合させようという動きがあり、「認定こども園」という施設も出来始めています。これは、幼稚園と保育園の合体版というようなイメージです。

 

実際、子どもにとって、幼稚園とか保育園とかどちらに行った方がいいとかいうものは余りないと聞いています。家庭環境の因子も子どもの成長に影響を与えますしね。

 

なお、話題になっている待機児童については、そのほとんどが0~2歳といった幼稚園に入れる年齢前の子どもです。待機児童はずっと昔から問題で、保育園の施設整備もずっと行われてきているのですが、女性の就業率が上昇し、保育園ニーズも高まるので、なかなかそのニーズを埋めきることができないこととなっています。

 

また、0~2歳の子どもを保育しようとすると、3歳以上の子どもよりもセンシティブで手がかかるので、保育士さんも多く必要になります。これが相まって、施設整備や保育士さんの処遇対策が国を挙げて進められているわけですね。